英検準2級の学習方法や試験内容についてまとめました。
英検準2級は高校中級レベルで、社会人になってやり直し英語を始めた人にとっては受けやすいレベルの級です。
私自身、やり直し英語を始めて5ヶ月で準2級を受験しました。学習方法については、私が実際に今行っているもの。合格したら、そのまま「これで合格した学習方法」として書き直しする予定です。
英検受験勉強に参考にしたサイト
学習方法は、英検の学習書籍で定評のある「旺文社」のサイトの「英検準2級のレベルと合格までの勉強法、面接の対策」を参考にしています。
この記事のなかで、社会人になって英語にほとんど触れておらず「英検準2級レベルの学習が身についていない場合」の学習方法は、まず
- 「英検準2級総合対策教本」で文法事項を学ぶ
- 「出る順パス単」で重要単語を覚える
とありました。そのあと、
- 「英検準2級 過去6回全問題集」で問題演習
- 答え合わせと苦手分野の発見
- 苦手分野の補強
- 二次試験の問題演習
と学習を進めていくとよいと書かれていたので、基本的にこの方法で学習しています。
一次試験の勉強で使った教材&勉強方法
さまざまな出版社から英検の書籍は販売されていますが、私は英検書売上No.1の旺文社の参考書で揃えました。
教本で文法の基本と出題範囲を学習
これまで中学英語のやり直し学習しかしていなかったので、どの程度の文法がでるか分からなかったから、英検準2級 総合対策教本を購入しました。しかし正直なところ別に購入しなくても良かったかなと思います。
教本は出題範囲がわかるのはいいのですが文法説明がわかりにくく、私はEvergreenで学習した方がわかりやすかったです。教本は、文法の出題範囲をチェック→その文法説明をEvergreenでチェックというふうに行いました。
教本の良かったところは、英作文の書き方・考え方がしっかりと紹介されていたこと。文の構成を考えるところから書かれていたので、英作文をどこから手をつけていいかわからない人におすすめです。
「出る順パス単」で頻出単語と熟語をチェック
出る順パス単は、
- 自分の知らない単語をチェックマークをつける
- チェックをつけた単語を紙に書き出して覚える
- 覚えたら例文を確認
という順番で覚えました。
単語を覚えるのが苦手なので、ひとまず単語⇔日本語訳を覚えて、なんとなく覚えられたら単語本に書かれている例文を覚えるようにしました。
いつでもふとしたときに見れるように、覚えにくい単語は付箋に書いてパソコンに貼り付けたりしています。
過去問で自分の弱点をチェック
文法・単語と並行して、休日などの時間があるときに過去問をやりました。英検公式ページにも過去問と答えは掲載されていますが、私は旺文社の「英検準2級 過去6回全問題集」を購入してよかったです。
なぜなら、オンライン上で回答すると、リスニング問題がそのまま聞けるだけでなく、テストが終わったら自動で答え合わせをしてくれるので、かなり楽に感じました。
回答はウェブサイトで見れるほかメールでも送ってくれるので、かなり便利です。
準2級のライティング対策
別の記事で、私が実際にライティング対策で学習した教材を比較・評価していますので、こちらも合わせて参考にしてくださいね。>>【英検準2級】ライティング対策まとめ!実際に使用した3つの教材を比較・評価

ライティングでは見事満点が取れました!
学習教材や満点の解答も紹介していますよ。
【二次試験の面接対策】勉強で使った教材&勉強方法
英検の二次試験の学習は、旺文社の「【CD+DVD付】10日でできる! 英検準2級二次試験・面接完全予想問題」を購入して1日分ずつ10日で学習しました。
その後は、オンライン英会話をしているECCオンラインレッスンの「英検二次対策」を受講しました。フィリピン人講師のコースなら、追加料金なして英検対策できるのが嬉しいところ◎
さまざまなスクールで英検二次試験対策ができますが、ECCオンラインなら990円で月2回受けられるのでリーズナブルに本番の練習ができますよ。
詳しいことは別の記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。>>【2日あれば間に合う】英検二次試験対策・990円で実際に外国人と模擬練習をしよう!
英検準2級について
ここからは、英検準2級の試験のレベルや出題範囲などを解説します。
高校中級程度のレベル
英検準2級は高校中級程度の難易度とされており、日常生活に必要な英語を理解して使用することが求められます。
これまでの級(5・4・3級)が基礎力だとすると、準2級は基本的な応用力としての英語が必要になります。
合格率
英検準2級の合格率は、一次試験が40%、二次試験が80%程度。準2級受験者のおよそ35%が合格するといわれています。
残念ながら2016年以降は合格率の発表は行われていませんが、例年あまり大きな変動はないようです。
受験者の人数
毎年およそ50万人が英検準2級を受験しています。一番多いのが高校生、その次に多いのが中学生です。準2級が高校中級程度のレベルと考えると、学生が多く受験しているのも納得です。
英検準2級をTOEICに換算すると?
英検準2級をTOEICのスコアに換算すると、およそ次の表のようになります。
英検 | TOEICスコア |
2級 | 550〜650点 |
準2級 | 450〜550点 |
3級 | 350〜450点 |
それぞれ異なる試験なので単純に比較はできませんが、TOEICを受験したことがある人は、受験する英検の級を決めるときに参考になります。
3級・準2級・2級。どの級を受験するか迷ったら過去問を解いてみよう
社会人になってから受験する場合、どの級から受験したらいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
一番おすすめの決め方は、英検の公式サイトで公開されている過去問題を解くこと。すべての問題を解くと時間がかかってしまいますので、単語問題や長文、リスニングなど何問かずつ解くのがおすすめです。
私自身は社会人になって中学英語から復習し、3級は受けずに準2級を受験しました。中学・高校と学習している人なら準2級か2級あたりからが受けやすいレベルだと思います。
英検準2級の試験内容
英検準2級では、リーティング・ライティング・リスニング・スピーキングの4つの技能が求められます。このうち、スピーキングは二次試験で行われます。
一次試験は、筆記75分、リスニング25分です。
①リーティング
リーディングでは、文脈に合う適切な語句を補ったり、長文の内容に関する質問に答えたりする英文読解力が求められます。
形式・課題 | 問題文の種類 | 課題内容 | 問題数 | 解答形式 |
短文の 語句空所補充 | 短文 会話文 | 文脈に合う適切な語句を補う | 20 | 4肢選択 |
会話文の 語句空所補充 | 会話文 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う | 5 | 4肢選択 |
長文の 語句空所補充 | 長文 (物語文・説明文) | パッセージ(文章)の空所に文脈に合う適切な語句を補う | 5 | 4肢選択 |
長文の 内容一致選択 | 長文 (Eメール・説明文) | パッセージの内容に関する質問に答える | 7 | 4肢選択 |
②ライティング
質問の英文が与えられ、自分の意見を英作文します。
問題文の種類 | 課題内容 | 問題数 | 解答形式 |
英語の質問文が与えられる | 質問に対する回答を英文で書く | 1 | 記述式 |
③リスニング
リスニングは、会話文と物語・説明などの文章が読み上げられます。どの問題も放送は1回だけなので、聞き逃さないように注意が必要です。
形式・課題 | 問題文の種類 | 課題内容 | 問題数 | 解答形式 |
会話の応答文選択 | 会話文 | 会話の最後の発話に対する応答と して最も適切な文を補う | 10 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
会話の内容一致選択 | 会話文 | 会話の内容に関する質問に答える | 10 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
文の内容一致選択 | 文章 (物語文・説明文) | 文章の内容に関する質問に答える | 10 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
④スピーキング(二次試験)
一次試験に合格した場合、二次試験のスピーキングを受験できます。
個人面接で、面接官と1対1で行われます。面接官は外国人だけでなく日本人の場合もあり、指定はできません。
応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など
二次試験はすべて英語でコミュニケーションが行われ、試験時間は約6分です。
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
音読 | 50語程度のパッセージ(文章)を読む | 1 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容の質問に答える | 1 |
イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動を描写 | 1 |
イラストについての質問 | イラスト中の人物の状況を説明 | 1 |
受験者自身の意見など | カードのトピックに関連した内容の質問に答える | 1 |
受験者自身の意見など | 日常生活の身近な事柄の質問に答える (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 1 |
英検準2級の過去問・問題例【一次試験:筆記】
ここからは、実際に出題された過去問題から、どのような試験問題形式かご紹介します。一次試験で使用される英文の主な場面や題材は、次の通りです。
場面・状況 | 家庭・学校・職場・地域(各種店舗・公共施設を含む)・電話・アナウンスなど |
話題 | 学校・趣味、旅行・買い物・スポーツ・映画・音楽・食事・天気・ 道案内・海外の文化・ 人物紹介・歴史・教育・科学・自然環境など |
過去問題は、英検公式サイトの準2級の過去問(2019年度第2回)より引用しました。
①短文の語句空所補充(20問)

1〜2文程度の文章の空所に入る適切な語句を4つの選択肢から選びます。
②会話文の語句空所補充(5問)

A・B、2人の会話文の空所に入る適切な語句を4つの選択肢から選びます。
③長文の語句空所補充(5問)

[A]150語程度、[B]250語程度の長文の空所に入る適切な語句を4つの選択肢から選びます。
④長文の内容一致選択(7問)

[A]200語程度、[B]300語程度の長文の内容に関する質問に答えます。
⑤英作文(1問)

質問に対する回答を英文で記述します。
英検準2級の過去問・問題例【一次試験:リスニング】
①会話の応答文選択(10問)

会話の最後の発話に対する応答として最も適切な文を補う。
②会話の内容一致選択(10問)

会話の内容に関する質問に答えます。
③文の内容一致選択(10問)

短い文章の内容に関する質問に答えます。
英検準2級の過去問・問題例:二次試験
二次試験で出題される英文は、日常生活の話題となります。過去に出題されてたことのある例は次の通りです。どのような話題でも対応できるように、さまざまな知識をつけておくことが重要です。
日常生活の話題 | ホームシアター・ボランティアガイド・電子辞書・食品フェア・映画祭・プリペイドカードなど |

二次試験は面接で、試験官と1対1でスピーキングテストが行われます。
試験の全体的な流れは公式サイトの「英検バーチャル二次試験 準2級」のアニメーションでわかりやすいです。
英検公式サイトでは、一次試験の過去問だけ公開されていて、残念ながら二次試験の過去問は公開されていません。
そのため、英検準2級の二次試験の過去問が知りたい場合は、過去問題集を購入しましょう。>>Amazonで「準2級の過去問」をチェック
また、普段英会話をする機会がなくて「面接できちんと話せるか不安…」という人は、1回でも実際に外国人と練習しておくと緊張がやわらぎます。
格安でできる方法をご紹介していますので、下記の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
英検準2級の受験方法
英検準2級の受験は、インターネット・コンビニ・特約書店から申し込むことができます。詳しくはこちらの記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
英検準2級の学習方法や試験内容をご紹介しました。
社会人になって英語学習をやり直した人が受験する初めての級におすすめです。英検はスピーキングテストがあるので、英語の総合力を測ることができますよ。
「今すぐ英語力を測定したい!」という人には、オンラインでいつでも受験できるCASEC
がおすすめです。
スピーキングテストはありませんが、価格は英検よりリーズナブルで、申し込み〜試験終了まで1時間程度で手軽に受験できるのが嬉しいところ。
英検やTOEICとの換算スコアも表示されるので、できるだけ安く英語力を測りたい人におすすめです。
CASECについては、私が実際に受験したこちらの記事「【CASEC】オンライン英語試験を実際に受けてみた!受験方法と結果を徹底紹介」をぜひ参考にしてくださいね。
公式サイト:CASEC
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